呂芸ブログ
江戸後期の麻地帷子に茶屋辻と呼ばれる、細かい糸目糊を置き精密な図柄を濃淡豊かな藍で表現した技法で春の訪れが描かれております。
茶屋辻は大奥や大名の奥の女性の夏の礼装として着用された格式高い様式になります。
用いられる麻も上布が多く、中には1㎝あたり30本近くの糸が通ったものさえあります。
茶屋辻は糊防染の技術は発明された元禄期に流行しますが、皮肉にも糊防染の技術は友禅染めにも発展してゆき藍を基調とした茶屋辻は友禅の華やかさに勝てず流行から外れていきます。
その後の奢侈禁止令など贅沢禁止令により世の中の風潮が倹約に傾くと武家の女性を中心に人気を博し大奥の衣服制度に組み込まれるようになります。
夏の礼服に春の風景は意匠としても趣き深いですね。生き生きとした燕の羽ばたく姿は夏に向けて英気を養っているようにも見えます。
現在店頭にて展示しております。
お近くにいらした際は、ぜひお立ち寄り下さいませ。
店舗 骨董古布はぎれアンティーク着物販売/骨董古布はぎれアンティーク着物買取り/各種教室/呂芸
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