江戸期刺繍
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いま球体関節人形は空前のブームです。
日本のみならず中国や韓国メインに数多くのドールメーカーが存在し、いずれも高い評価を受けております。
日本では「株式会社ボークス」のスーパードルフィーが最も有名ですがここ5年くらいの間に中国・韓国のドールメーカーが次々と設立され、まさしく群雄割拠の様相を呈してまいりました。
それに伴い、増えすぎてしまったドールにお困りとの声もしばしば耳にします。
・せっかく購入したのに飾るスペースが不足している
・他のドールを購入する予定なため手元にあるドールを少し処分したい
・次のドールの購入資金にあてるためできるだけ高値で買い取ってほしい
そうお考えで、今現在球体関節人形の処分を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回はそういった球体関節人形を売りたいという方に「球体関節人形の高額査定ポイント」をご案内したいと思います。
球体関節人形とは関節部分が球体によって形成されている人形の総称となり、英語のつづり「Ball-jointed Doll」を略し「BJD]とも呼ばれています。
関節に球体を用いることで自在なポーズを取らせることが可能となり新たな人形文化の一端を担っています。
関節部分こそ球体ですが体を連結しているのはゴム紐です。
手を通るゴム紐は両肩を介して両手に繋がり、足を通るゴム紐は頭部を介して両足に接続しています。
素材は石粉粘土や素焼きで作られることが多いです。眼球にガラスやアクリル樹脂のドールアイを用い、持ち主の趣味嗜好に合わせた眼球に交換可能です。
こうしたカスタム要素こそ球体関節人形最大の特徴であり魅力と言ってもいいでしょう。
球体関節人形メーカーは日本ですとスーパードルフィーが有名ですが、中国や韓国には数えきれないくらいの工房やメーカーがあるため、どのメーカーが高額買取対象かわかりにくいところがあります。
そこでここではいくつか高額買取対象のメーカー及び種類をご紹介したいと思います。
スーパードルフィーは株式会社ボークスにより製造・販売されている合成樹脂製の一般向け球体関節人形です。英語のスペルが「Super Dollfie」なため「SD」と略されることがあります。
1998年11月、女性をメインターゲットとした球体関節人形として発売が開始されました。
ユーザーによるカスタマイズを前提としているためウィッグやドールアイ、化粧のリペイントや削りによるパーツカスタムといった、それぞれのユーザーに合ったレベルでのカスタマイズが楽しめると好評を博します。
スーパードルフィーはボディがいくつかの種類に分けられています。
「スーパードルフィー」は55㎝、「スーパードルフィ13」は57㎝、「スーパードルフィー16」は62.3㎝、「スーパードルフィー17」は65㎝、「スーパードルフィーグラフティ」は62㎝、「ミニスーパードルフィー」42㎝、「SDキュート」42㎝、「幼SD」が26.5㎝と最も小さなサイズとなります。
スーパードルフィーの販売方法はボークス直営店「天使の里」「天使のすみか」「ショールーム」と通信販売、イベント販売と限られています。買取においてはイベントやフェスなどに合わせて販売された限定品が高額買取となりやすい傾向にあります。
ローゼンリード(ROSEN LIED)は韓国のドールメーカーです。およそ40㎝から17㎝のサイズのドールを展開、そのクラシカルな世界観から別名「薔薇歌」とも呼ばれています。
高品質な限定ドールも専用サイトなどで多数販売しており現在注目のドールメーカーのひとつです。
ドールは「Holiday’s」「Monday`s」などのシリーズがあり、日本語では「休日子」「月曜子」「火曜子」「水曜子」と表記されることが多いです。
水曜子42.5㎝、ヘッドサイズ7~8inch、休日子39.5㎝、ヘッドサイズが9inchと大きめのドール、火曜子は26.5㎝、ヘッドサイズ6~7inchと中型サイズ、そして月曜子は17㎝、ヘッドサイズ5~6inchと小さなサイズで展開されています。
リークワールド(Leeke World)も韓国ドールメーカーです。67㎝から18㎝のドールを展開し、ウィッグやシューズなどの種類の多さも人気のひとつとなっています。
ドールゾーン(DOLLZONE)は中国の老舗球体関節人形メーカーです。ファンタジックな世界観が中心で70㎝から11.5㎝までのドールを展開しています。
2005年に設立した中国最初の球体関節人形メーカーとして知られております。
体の一部が破損した様な造形を施したドールを発表するなど日本にはない個性的な発想で注目を集めております。
まず上記のような人気人形メーカーの球体関節人形かどうか、が挙げられます。
球体関節人形は中国や韓国のメーカーがたくさんあり、中には著作権に関して認識の甘いメーカーもあることは否めません。著作権トラブルの元となる可能性のあるメーカーは買取において敬遠されやすいといえます。
また中国などの球体関節人形は、以前よりは改善されたと言われておりますが、日本のものに比べますと薄い箇所が欠けやすいなどのトラブルが多いかと思います。
限定販売された球体関節人形は高額査定の対象となります。
記憶に新しいのが2018年、京都高島屋での中原淳一の作画を模したスーパードルフィー限定販売です。
100体限定の受注生産販売のモデルが中国での転売目的で買い占められてしまいました。
中原淳一のモデルは2020年3月に再版されましたが現在でも人気が高く高額買取されるドールとなっております。
またスーパードルフィーは様々なメディアとのコラボレーションも有名です。
球体関節人形の保存状態も大切な査定ポイントとなります。
球体関節人形の多くは合成樹脂製であるため、日光による照射や経年変化により黄変と呼ばれる劣化が起きやすいという欠点があります。黄変は日本メーカーのみならず中国メーカーや韓国メーカーの人形にも見られますがメーカーごとの肌の色合いによって進行具合も異なってきます。
またポーズが自在な一方で中のゴム紐の劣化も進んでるケースも少なくありません。
黄変やゴム紐の緩みが大きいと球体関節人形査定においてマイナス評価とならざるを得ません。
カスタムをしすぎて割れや欠けが大きく入ってしまったものもマイナス評価となります。日本のスーパードルフィーは削りを前提としているため比較的厚めに作られている特徴がありますが中国製などは先述したように薄い箇所があり損傷しやすいと言われております。
査定の際は是非人形のコンディションをご確認ください。
球体関節人形は日本のスーパードルフィーをはじめ中国や韓国メーカーも多数存在する、今最も熱のある人形文化です。
球体関節人形の高額査定には「人気のメーカーかどうか」「限定販売・コラボ販売されたモデルかどうか」「黄変やゴム紐の緩み、割れ欠けなどはないか」などのポイントが挙げられます。
いま「球体関節人形 買取」と検索しますと多くの買取業者が出てくると思います。買取店の多くはメールやLINEなどでの簡易査定を無料にて行っておりますので気になる買取店を複数選び見積もりの依頼をするのもよいかと思われます。
大切な人形です、ぜひお客様に合った買取業者をお選びください。
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この記事を書いた人
東京美術倶楽部 桃李会
集芳会 桃椀会 所属
丹下 健(Tange Ken)
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