江戸期刺繍
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勲記とは受章者に対して勲章と褒章と共に贈られる証書であり、勲章を受章したことの証明となります。
「亡くなった祖父の遺品整理をしていたら勲章と一緒に賞状のようなものが出てきた」
というご相談をよく受けます。
勲章だけでしたら、例えば他の人から貰ったものやそれこそ今ではネットオークションやフリマサイトで買ったものを身に付けていても本人の勲章かわかりませんよね。勲記は勲章が受章者本人に下賜されたものであるという証明書なのです。
今現在も勲章は高額買取りの対象商品として有名です。勲章は名誉の証であり歴史的価値も高いことからコレクターズアイテムとして安定して高い人気を保っています。「勲章買取り」と検索しますと沢山の買取り業者がヒットするのではないでしょうか。そして勲記もそれに伴い、単体でも高額買取されております。
今回はそんな勲記の買取りについてご説明したいと思います。
またこのブログを読んだ方の中で勲章や勲記についてご存知でない方もいらっしゃるのではないでしょうか。誠に僭越ながら、お身内の方に先の大戦の際大変な思いをされてきた方がいらっしゃったこと、偲んでいただけましたら幸いです。
勲記は勲章受章者が勲章の他に授与される証明書です。勲記には受章者の氏名、受章する勲章の名称、受章年月日、授与権者の名称等が表記され国璽(こくじ)が押されております。勲記の文面や内容はいずれも縦書きですが勲章の種別によって若干異なります。
国璽とは国家の表徴として押す印章で外交文書など国家の重要文書に押されます。
日本の国璽は金印、印文は篆書体で「大日本国璽」と篆刻されております。
1871年(明治4年)、大蔵卿伊達宗城を全権として清に派遣する際、伝来の銅印が「印文ノ不明」「字面不宜趣」な物とされ、同年5月3日に篆刻家の小曽根乾堂に命じて新たに国璽として「大日本國璽」と刻された方2寸9分(約8.79cm)の石印を製作します。 この石印も漢字の時代考証の誤りと2つの印の書体の不統一があり「艸卒ノ刻、字體典雅ナルヲ得ス」「早卒ニ際シ石刻相成且刻面モ不宜様ニ相見候」と不評だったため、現在の国璽は、金を用い改めて刻したものとなっております。
勲章自体は明治21年の制定以来、変わることなく今日に至っておりますが、勲記の書式は新憲法の施行につれられて様々な変遷を重ねております。 最初の勲記はお墨付き程度の簡略なものでしたが、後にその書式は整然としたものに改められます。
「天佑ヲ保有シ万世一系ノ帝祚ヲ践タル日本国天皇ハ(肩書・氏名・勲章名)ヲ授与ス即チ比位ニ属スル礼遇及ヒ特権ヲ有セシム」
という文章に、勲六等以上は陛下の宸筆が入ることとなります。
そしてその後、陛下の宸筆は勲三等以上に改正、勲四等以下は国璽のみを押されることになりました。
現在でも勲記は勲章と一緒に授与されています。
現在勲記の用紙の抄造、印刷などは独立行政法人国立印刷局が行っております。勲記には上記の文面・署名・御璽・印の他、授与される勲章の図柄(模型、もがた)が刷り込まれています。この模型の印刷には、移し絵印刷・デカルコマニア(Decalcomania)と呼ばれる技法が用いられており、この技法は熟練の職人が一色ずつ手作業で転写紙に色を乗せていくもので、数日がかりで行われるものです。
また、勲記の中央部真上には菊花紋章が印刷されております。この菊花紋章も金下刷りの後、純金粉を塗布、さらに空押し(浮きだし)を行ってつくりあげたもので印刷とは思えないほど浮き上がって見えるのが特徴です。
勲記を額装しご自身の誉れとして飾られている方もいらっしゃいました。
先の大戦に従軍され受章された方は多く、戦死された方、亡くなられた方に勲章を授与しようとしたものの生産が間に合わず先ずは勲記のみを贈り、戦後の後20~30年後に勲章を授与したというケースもあったそうです。
高額買取りされる勲記は古い勲記と勲位が上位の勲記です。
明治時代に勲章の制度が成立して以降、勲章と勲記は授与されておりますがやはり明治天皇の宸筆があるものは高額買取りされる可能性があります。明治天皇の諱「睦仁」がある勲記は明治時代に下賜したものなので歴史的価値も高くコレクターに人気の品物となります。この時代は日清戦争や日露戦争でご活躍された方が中心に授与されているかと思われます。
これは勲章の買取りと同様ですが勲位の高さが買取り価格に比例します。勲記も上位勲位の勲記の方がより高額で買取りされる可能性が高いです。やはり受章者の少ない勲章ですので勲記の買取り価格も高額になると思われます。
勲記には受章者の肩書・氏名・勲章名が書かれております。軍人の方の場合、佐官以上ですと授与される勲章の勲位も上位であることが多いため高額買取り可能なものもございます。
勲記の高額買取りで大切な条件が保存状態です。勲記は紙製ですので破れやすくシミができやすく保存方法が難しいとされております。そのため受章された方は勲記を額装され保存するのですが、いざ飾っておりますと今度は紫外線による退色や変色がみられるものも少なくありません。
破れやシミの大きいものは買取り自体が難しい場合もありますので勲書の売却を検討されておりましたらコンディションをご確認することをお薦め致します。
※因みに勲記を紛失してしまい再交付されたい方は、受章者の二等親以内のご遺族の方でしたら有勲証明書の交付を申請できます。ただし勲記自体が再交付されるわけではなく、それに代わるものとして交付されますのでご注意くださいませ。
勲記は受章者が勲章を授与される際に一緒に贈られる「勲章が受章者本人に贈られたものであるという証明書」です。
勲記には受章者の氏名や肩書、勲位などが書き記され中央には国璽が押されています。
勲章制度が成立した明治時代に近い勲記や高い勲位の勲記、また佐官以上の階級の方が授与された勲記などは、保存状態やコンディションの良し悪し次第ですが、高額での買取りが可能な場合もございます。
勲章や勲記は歴史的価値も高くコレクターズアイテムとして高いニーズを保っております。
数多くの勲章買取り業者がおりますので、勲章や勲記をお売りになりたい場合は各買取り業者のホームページなど参考に見積もりを依頼されるのがよろしいでしょう。また各買取り店によって買取り価格の上下があると思いますので、勲章や勲記を得意とする買取り業者数店に相見積もりをされることをお薦め致します。
またご身内の方が受章した名誉ある大切な証ですので、そのままお持ちになり大切にされてもよいかもしれません。
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丹下 健(Tange Ken)
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