骨董品の価値を知るには
ご蒐集された大切な骨董品を手放す理由はお客様によって様々です。
・ご家族に迷惑をかける前に生前整理
・お亡くなりになられた持ち主様に変わりご遺品の整理
・昔からご実家にある倉庫や蔵の整理をかねて
そして「骨董品がどのくらい価値のあるものかわからない」というお声をよく拝聴いたします。
骨董品の価値はまずご蒐集されていた方のお気持ち、思い入れがございますので、そのお気持ちはなによりも大切にしたいですよね。
ご購入された時期にもよりますが、中には高額でお買い求めされたお品もあることと存じます。
まず、こういったお客様のお気持ちに寄り添った買取り業者をお探しすることをお進め致します。
さて、その上で骨董品の価値についてお話させていただきたいと思います。
最近テレビの番組でご自宅の不要となった骨董品を売却するコンテンツが多く見られますが、意外なものに思わぬ価格がつき驚かれることもあるのではないでしょうか。
それには勿論理由がございます。
今回はそのポイントをいくつかご紹介したいと思います。
もしお手元の骨董品のご売却をお考えでしたら、それらを踏まえた上で骨董品のご売却をご検討されてはいかがでしょうか。
①作家性
「作家もの」という言葉をご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
骨董品には少なからず「作家もの」と呼ばれるものがございます。例えば「北大路魯山人」という名は恐らくあまり骨董品にご興味のない方でも一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
北大路魯山人は大正・昭和を代表する篆刻・書・陶芸・絵画そして美食に精通した芸術家です。
同じ様に見える陶器の皿も「北大路魯山人」の皿であるかどうかで数百万円の価格差が生じます。それは「北大路魯山人」という人物に価値があり、その人物が創り出したものは美術品だからに他なりません。
お持ちの骨董品が「作家もの」であるかどうかだけご確認いただくだけで、その骨董品に価値がある可能性が出て参ります。
ではどのように作家性を確認したらいいのか、その方法をいくつがご紹介いたします。
まずは「落款」や「銘」と呼ばれる作家のサインです。
共箱なら箱に作家自身で書いた落款や銘があるかと思われます。それは蓋の表か裏かに書かれるか、また茶碗などの陶磁器でしたら高台と呼ばれる底の部分に「陶印」陶刻」と呼ばれる印のようなものが刻まれているかもしれません。
とくに共箱に書かれた落款や銘は作家自身が自分自身の作品であることを担保する証になるため信ぴょう性も高く、その骨董品の価値は期待できる可能性が大いにございます。
ただ人気のある作家ですと落款や銘、陶印も真似た贋作の恐れもございます。また落款や銘は非常に読みにくい字体で書かれたものも多いためご自身でお調べいただくことが難しいかもしれません。
②工房・メーカー
作家と同様、骨董品には有名な工房、メーカーが多く存在致します。
例えば陶磁では「柿右衛門」「ノリタケ」や西洋陶磁なら「マイセン」「ロイヤルコペンハーゲン」などご存知の方もいらっしゃるかと存じます。
陶磁の高台や底の部分にバックスタンプが入ったものをご覧になられたことがあるのではないでしょうか。
もしくは商標がそのメーカーの証明として入れられたものもございます。
ドイツの磁器メーカー「マイセン」のバックスタンプは双剣と呼ばれることで知られております。
落款や銘同様、このバックスタンプや刻印も非常に重要な査定ポイントになりますのでお持ちの骨董品にございましたらご確認いただくことをお薦めいたします。
ただこちらも人気の高い工房やメーカーですとバックスタンプも偽造した贋作も多く見受けられますのでご注意下さいませ。
時代性とは単純に「古さ」です。骨董品により作られ始めた年代が異なりますので、あくまでその骨董品の中での古さということになります。ソフビの人形は戦後のキャラクターグッズがほとんどですので江戸期の陶磁と比べると時代も若いのですが、ものによっては江戸期の陶磁を凌駕する買取価格が付く可能性もございます。
また作家の銘や陶磁のバックスタンプも時代により異なる場合もあり「時代性」を判断する上で重要な買取りのポイントになります。
「時代性」は「希少性」にも通ずる判断基準になります。と申し上げるのも希少性は価値が上がる条件のひとつだからです。
いささか乱暴な言い方にはなりますが、同じ様な陶磁の皿でも江戸時代のものと昭和のものを比べますと江戸時代の方が現存する数が少ないため希少性が高いと言えます。
そして破損しやすいものほどその希少性は高まります。
例えばお着物ですと、布という特性上江戸時代以前のもので現存する着物自体が少ないため市場的には江戸時代後期のアンティーク着物が最も希少性が高いと言えます。もし仮にそれ以前のお着物をお持ちの場合はそれ以上の希少性ということになります。
ただ希少性は時代性もさることながら、当時の流通量にも左右されます。作られた時も日用品であったものなどは生産量が多いため、時代がありましてもそれほど希少性が高いとは言えず査定価格が思ったほどではないこともございます。
しかしながら「時代性」は骨董品買取りにおいて有効な判断材料であることには変わりがございませんのでお持ちの骨董品をご売却の際は是非「時代性」にご注目下さいませ。
④材質の確認
骨董品の価値を判断する上で見逃せないポイントが用いられている「材質」になります。
例えば掛軸でしたら軸先に象牙が使われ、表具も金襴など上質な古布が用いられておりましたら価値の高い骨董品の可能性がございます。木彫りの熊ですと目がガラス玉のものもございます。
細工に用いられた材質の差は一見するとそれほど大きな違いには見えないかもしれません。
しかしこういった繊細な細工は当時の職人の心意気、職人魂、粋といったこだわりでもあり見せ場でもあり、もしくはそういった細工をオーダーされた方の数寄や思い入れ、こだわりでもあります。それは奢侈の対象でもあり、作品に対する敬意でもありますので、それが材質として現れ強いては骨董品の価値に通ずると言えます。
コンディションとは「保存状態の良し悪し」になります。割れや欠け、ニュウ、油彩画でしたらはく離等の有無が骨董品の売却におきまして重要なポイントのひとつです。
汚れに関しましてはよかれと思って洗浄して逆に細工に傷つけてしまったり、なくてはならない加工まで剥がしてしまう可能性がございますのでもし骨董品買取りのご依頼をご検討されておりましたら現状での査定をお進め致します。
その時代時代によって骨董品の需要が異なります。これはなかなか一般の方では判断しにくいポイントかもしれません。
しかしながら骨董品の買取りにおいて外すことのできない要素と言えます。
すべての消費活動にトレンドというものがあります。それは骨董品も例外ではございません。
例えば着物、以前なら普段着という格だった大島紬が今では外出着としても着られるようになりました。
着物の格は染>織ですので以前までの慣例ですと考えにくいのですが、世の中のニーズにより大島紬で結婚式の二次会に出席できる着物になっております。
現代茶道の祖でもある千利休はフィリピン・ルソン島で日常雑器として使用されていた壺を「珍重なるルソンの壺」と称したことから価格が高騰したという逸話もございますが、いつなにが売れているのか最もわかりにくいもののひとつが骨董品でもあります。
一見すると価値のなさそうな骨董品も「ルソンの壺」のようなことが市場で起こっている可能性もございますので気になる骨董品をお持ちでしたら一度webなどの簡易査定をしてもらうのも選択肢のひとつだと言えます。
【大切な骨董品を売る前に知っておくと得することとは】まとめ
「作家性」「工房・メーカー」「時代性と希少性」「材質の確認」「コンディション」「市場のニーズ」、以上6点が骨董品をご売却される際、ご注目していただきたいポイントになります。
骨董品にご興味のない方ですと、この6点すべて把握されていかれるのは現実的になかなか困難と言わざるを得ません。
その中で弊社・呂芸は1985年創業以来、まずはお客様のお気持ちに寄り添ったご提案をさせていただいております。
もし気になる骨董品がございましたら是非私たち呂芸にご相談下さいませ。
LINEなどweb査定もしておりますのでお気軽にお問い合わせください。
骨董品買取りは全国出張査定・出張買取対応の呂芸にお任せ下さいます様何卒よろしくお願い申し上げます。