江戸期刺繍
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江戸本所にて幕臣の子として9人兄弟の末子で生まれ、幼名は勝之助といいます。1862年(文久2年)、15歳の時に父が亡くなった為、勝之助が元服し、清親を名乗り家督を継ぎました。
1865年(元治2年・慶応元年)の徳川家茂上洛(第二次長州征討)に随行しそのまま大坂に留まり1868年(慶応4年)1月の鳥羽・伏見の戦いに加わります。
徳川幕府消滅後、徳川慶喜らを追って静岡に下り1870年(明治3年)12月から翌71年(同4年)4月頃までは食客として鷲津村(現在の湖西市鷲津)に滞在します。その際に同居者の子孫から、清親は「暇な時は絵を描いていた」との証言が遺されております。
その後1874年(明治7年)、生計を立てる為に東京に戻ります。
帰京後は絵師を志し、後援者の前にて、即興で書画を揮毫する席画会を開催したと言われております。チャールズ・ワーグマンに西洋画法を習った逸話もあるが、現在ではその説は否定的に考えられており、明確な師匠は存在しなかったと考える説が複数が出てきております。
1876年(明治9年)1月に版元大黒屋松木平吉から「東京江戸橋之真景」「東京五大橋之一両国真景」を版行、同年8月に『東京名所図』シリーズを版行しました。明暗を強調したその表現は、洋紅を多用しない上品な色使いと、輪郭線を用いない(使っても墨ではなく、茶色)空間表現で、「光線画」と呼ばれ人気絵師の一人として認められるようになります。
1881年(明治14年)、『團團珍聞』に入社し、「ポンチ絵」と呼ばれる社会風刺漫画を、木版錦絵だけでなく石版画や銅版画による新聞挿絵でも表現します。
1884-85年(明治17-18年)には歌川広重『名所江戸百景』に影響をうけ制作した『武蔵百景之内』全34図を版行します。
1894年(明治27年)に團團珍聞を退社し、1896年(明治29年)まで「清親画塾」を開きます。『淡墨絵独習法』『毛鉛画独稽古』等の教本も出版しました。
また日清戦争時には、戦闘場面を描いた錦絵を80点以上版行したことでも知られております。
戦争絵全体の版行数は300点以上で、清親は最も作品を多く残した人物としても有名です。
その後は新聞・写真・石版画等の新媒体に市場を奪われ、錦絵の需要は無くなってしまったため各地を旅し、肉筆画を揮毫するようになりました。
清親は「最後の浮世絵師」と言われることがありますが作品は浮世絵にとどまらず、常に新たな表現の可能性を模索した絵師・画家として評されてもおります。
・錦絵
「東京新大橋雨中図」1866年
「東京小梅曳船夜図」1866年
小林清親の作品だからといってすべてが高額買取されるというわけではありません。以下の点にご注意くださいませ。
①保存状態(コンディション)がよいかどうか
これは小林清親作品に限らず、骨董品や美術品買取全般に当てはまる条件です。
版画は紙がベースとなる作品が多いため破れやシミ、カビ、虫食いなどがあると買取価格は下がります。
実際に飾り、日光などで日焼けや退色をしてしまったものも買取価格が下がります。
②印刷ではないかどうか
版画か印刷かで大きく買取価格が異なります。
また裏打ちがされた版画も評価が低くなりますのでご注意ください。
③購入時の領収書などは残っているかどうか
これは作品がどういったルートで入手したものか保証するものとなります。
デパートや百貨店などの催事でご購入されたもの、また有名な骨董店、アンティークショップなどで高額購入したものであるならば、購入価格を参考に買取価格を算出できるということになります。
ただし現在の相場と当時の相場では価値が異なることもございますので、ご依頼者様が想定されている買取価格と実際の査定の際の値段が折り合わないケースもあるかと思います。その際は買取業者にご相談下さい。
④花入買取に詳しい買取業者であるかどうか
小林清親作品の買取に限りませんが骨董品や美術品の買取には専門的な知識が必要となってきます。
小林清親作品も他の骨董品買取同様に小林清親の買取が得意な買取業者とそうではない買取業者に分かれます。
一般的な大手リサイクル店では骨董的価値のある作品を見分けるのは難しいかもしれません。
お客様のニーズに応じた買取業者の選択をお勧め致します。
場合によっては買取業者何社かに買取査定依頼を出して相見りされるのもよいかと思います。
買取方法は出張査定・宅配査定・来店査定が一般的となっております。
お客様のご事情に応じて買取業者や査定方法をお選びいただくのがよいかと思いますが昨今では電話はもちろんLINEなどを用いた画像を添付するだけの簡易査定を行う業者がほとんどですので一度ご利用されてみて相見積りをとられてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
東京美術倶楽部 桃李会
集芳会 桃椀会 所属
丹下 健(Tange Ken)
創業40年の経験と知識、そして独自のネットワークなどを活かして、
お客様の大切なお品物を確かな鑑定眼で査定させていただきます。
作品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、
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