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ご覧下さり誠にありがとうございます、東京都銀座での骨董古布買取の呂芸」です。

今回は、東京都品川区で買取させていただいた、天下一河内（てんかいちかわち）の能面をご紹介いたします。

品川区は、東京都の区部南部に位置する特別区です。1947年に旧品川区と旧荏原区が合併して発足しました。

品川区域に人々が暮らし始めたのは、今から6～7千年も前の縄文時代早期にまでさかのぼります。その証として、縄文時代前期から晩期の貝塚遺跡が多数発見されおり、その なかでも大森貝塚は、1877年にアメリカの動物学者E・S・モース博士によって発掘調査が行われたことで、考古学発祥の地として全国的に知られるところとなりました。

江戸時代には、五街道で最も交通量が多い東海道の最初の宿場町として栄えました。

品川宿は、江戸四宿のうち唯一海に面した宿場であり、魚介類が良く取れたことや、景勝地が多かったことから、風光明媚な地として、江戸市中から多くの人々が訪れた土地でもあります。

また、寺社仏閣が多く、文化的な美術品もあることから、古美術業界とは関わりの多い地域でもあります。

そんな東京都品川区で、今回買取させていただいたのは、江戸時代随一と伝えられる能面師、天下一河内（河内大掾家重）が制作した能面です。

能面とは、能の舞台で使われるお面のことで、人ではないものを演じる主役（シテと呼ばれます）が着用するものです。

シテは舞台上で生身の人間としてではなく、異界の者になりきることが求められます。

能面は曖昧な表情で、左右非対称に作られていることが多いのですが、これは、舞台上で角度によってさまざまな表情に変化させることで、シテの感情を表現するためのものです。

演者の力量次第で、どんな表情も表現することが可能となるのです。

能は、日本の伝統芸能である能楽の一分野です。

もともとは特定の芸能を指すものではなく、ストーリーのあるもの全般を意味していました。しかし、猿楽が盛んになると共にほとんど猿楽が能の略称となりました。

猿楽は、能や歌舞伎、狂言などのもととなった芸能で、江戸時代までは、能も猿楽と呼ばれていました。

能のルーツは、奈良時代に中国から渡来した「散楽」だといわれています。

その後、日本風の猿楽となり、その時代ごとの権力者に愛され広まっていきました。織田信長や豊臣秀吉も能の愛好家だったことが知られています。

そして江戸時代には、能は幕府の式楽として保護されるようになり、能面の制作者が多く生まれ、能面の文化が花開きました。

今回買取させて頂いた能面は、江戸時代随一と伝えられる能面師、天下一河内（1581年-1657年）が制作した大変貴重なお品で、良い値段で購入されたと思います。

天下一河内（河内大掾家重）は、江戸時代初期の能面彫刻家です。近江国高島郡海津村（現滋賀県高島市）の能面彫刻家の家に生まれ、幼児の時から父親に能面打ちを教わっていましたが、その作品は遥かに父祖の作を凌ぐものでした。「天下一」の御朱印を受けてからは「天下一河内」の焼印を用いました。

その後、徳川将軍家に召しだされ、江戸に住居を移し77歳でその生涯を閉じるまで制作を続けました。

大変有名な作家で、各地の美術館などで展示されているほか、市場では高値、高額な値段で取引されています。江戸時代の能面自体があまり残っていないため、希少的価値もあります。

今回買取させていただいたお品も、15万円の値段、査定額となりました。

天下一河内が制作した証明である焼き印があり、生き写しと見間違うくらいの美しい作行の作品であることから、高額買取となりました。

そして江戸時代に作られたお品とは思えないほど状態が良く、とてもきれいなお品であることから、このような査定額となりました。

売主様には作品の背景などをご説明させていただき、ご納得いただいた上での買取となりました。

骨董品の査定には、確かな鑑定眼と知識が欠かせません。当店は、業界実績は40年以上となっており、培ってきた確かな目利きと実績があります。

査定させていただいた作品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいておりますので安心してお任せください。

無料査定は1点から受け付けております。

品物の数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。

今回、東京都品川区での買取でしたが、都内や関東に限らず、全国どこへでも無料で出張買取に伺いますので、ご相談ください。

お問い合わせいただけましたら、まずは簡単なヒアリングをさせていただき、日程を調整させていただきます。

当日は経験豊富なスタッフがお伺いします。査定額にご納得いただけましたら、その場で現金で買取させていただきます。