古布・骨董コラム
2025.11.25
古布・骨董コラム
贈答品

【贈答品買取】贈答品の売り方について徹底解説

冠婚葬祭やご挨拶、節目のお祝いごとなどでいただいた贈答品は、気持ちは嬉しいものの「使う機会がない」「同じものをすでに持っている」「いただいたまましまい込んでいる」というケースも少なくありません。とくに近年は生活スタイルの変化やミニマル志向の高まりにより、使わない贈答品を整理して有効活用したいとお考えの方が増えています。その中で注目されているのが、専門店による贈答品の買取サービスです。

贈答品と一口に言っても、その種類は実に多岐にわたります。ブランド食器・高級タオル・ギフトセット・贈答用のお酒・カタログギフト・工芸品・嗜好品・記念品など、未使用のまま保管されている品物ほど高い評価が期待できます。とくに箱付き・包装紙付き・熨斗紙(のし)付きの状態であれば、贈られた当時のままの“新品に近い価値”が保たれているため、査定額が大きく変わることも珍しくありません。

また、いただき物は処分しづらいと感じる方が多く、長年しまい込んだままということもよくあります。しかし贈答品は、未開封かどうか、保存状態は良好か、需要があるブランド・シリーズかなど、状態や市場ニーズによって価格が大きく変動します。特に食器や日用品のギフトセットは、湿気による箱の劣化や経年による変色が起こりやすいため、“早めの売却”こそが高価買取のポイントになります。

さらに、引き出物や内祝いの品などは、一般的な量販品と思われがちですが、中には人気ブランドの限定モデルや廃番品、百貨店ギフト限定仕様など、思わぬ高額査定となるケースも存在します。贈答品の価値はご自身では判断が難しいため、専門の査定士に一度見てもらうことが最も確実です。

当店では、贈答品特有のポイントを熟知した査定士が、市場動向を踏まえながら一点一点丁寧に査定いたします。まとめ売りや大量処分にも対応しており、出張買取を活用すれば重くかさばるギフトセットもご自宅にいながら整理が可能です。処分するには忍びない贈答品を、必要としている方へつなぐことで、価値ある再利用にもつながります。

「押し入れを整理したい」「使わない贈り物を現金化したい」「生前整理・遺品整理の一環でまとめて売りたい」など、贈答品の買取をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。丁寧な査定と適正価格で、お客様の大切な品物をしっかりと評価いたします。

目次

◆買取できる贈答品と買取できない贈答品

贈答品の買取は、日用品から高級雑貨、ブランド品、工芸品に至るまで幅広いジャンルが対象となります。しかし同じ“いただき物”であっても、買取できるものと買取できないものが存在し、それらの境界線を正しく理解することは、売却時のトラブル回避や査定額アップにつながります。本稿では、贈答品買取の現場で実際に扱われる品目の傾向や、市場性・衛生面・法的規制などに基づいて、詳しく解説していきます。


【第1章】買取できる贈答品:高い需要と再販価値を持つ品々

贈答品の中でも特に買取市場が活発で、再販価値が認められやすい代表的なアイテムから順に紹介します。

1-1 ブランド食器・高級テーブルウェア

贈答品の王道であり、買取でも安定した需要を誇るのが“高級食器”です。
代表例として以下が挙げられます。

  • バカラ

  • マイセン

  • ヘレンド

  • ウェッジウッド

  • ノリタケ

  • 大倉陶園

  • ロイヤルコペンハーゲン

贈答品特有のポイントとして、未使用・箱付き・ギフトセットの完品であるかどうかが重要です。つい飾っていただけで未使用だと思っていても、わずかな擦れや汚れがあるだけで「展示品扱い」になることがあります。ブランド食器は贈られた年代によるモデルの違いもあり、廃番シリーズはむしろ中古市場で高く評価されるケースもあります。

1-2 高級タオル・寝具ギフト

タオルギフトは需要の幅が広く、未使用・未開封品であれば買取可能な場合が多いです。
特に人気ブランドは高値になりやすい傾向があります。

  • 今治タオル

  • 西川の高級寝具

  • 内野(UCHINO)

ただし後述する「使用済み」「保香」「糸の変色」などがあれば買取不可となるため、保存状態が買取の命といえるジャンルです。

1-3 高級雑貨・インテリア・工芸品

贈答品の中には、長寿祝い・新築祝い・社長就任祝いなどで贈られる高級雑貨も多く含まれます。

  • クリスタル置物

  • 高級花瓶

  • 郷土工芸品

  • 漆器

  • 金属工芸(銀瓶・銅器・茶器など)

  • 作家物の飾皿

特に共箱・共布・栞が揃っている工芸品は評価がアップします。伝統工芸・有名作家の作品は再販市場でも固定のファンが多いため、贈答品の中でも高額が期待できる分野です。

1-4 高級酒・贈答用アルコール

ウイスキー・ブランデー・日本酒・焼酎など、贈答用として箱に入って贈られる酒類は、買取品目の中でも特に市場性が高いジャンルです。

  • サントリー響

  • 山崎・白州

  • レミーマルタン

  • ヘネシー

  • 響17年・白州12年などの年代物

  • 大吟醸の限定ボトル

ただし、酒類の買取には未開封であることが絶対条件となり、液面低下やラベル剥がれがある場合は減額となります。贈答用の化粧箱が残っていると査定額はさらに上がります。

1-5 カタログギフト(未使用)

カタログギフトは使用されていなければ買取対象になりますが、以下の点に注意が必要です。

  • 有効期限

  • 発送期間の残日数

  • 発送手続きの有無

有効期限が過ぎていたり、残り1か月しかないなど、期限が短すぎる場合は買取不可となる場合もあります。

1-6 高級調理器具・キッチンウェア

  • ル・クルーゼ

  • ツヴィリング

  • ティファール

  • バーミキュラ

  • 銅鍋・鉄瓶(南部鉄器など)

これらは新品・未使用であれば高い需要があります。特に未使用の南部鉄器や銅製品は贈答品の中でも高評価を得やすい傾向にあります。

1-7 タイアップ記念品・企業ノベルティ(高級品)

高級万年筆(モンブラン・パーカーなど)、限定記念品、名工が手掛けた記念置物などは、贈答品として贈られることが多く、未使用・箱付きであれば買取可能です。


【第2章】買取できない贈答品:衛生面・法規制・市場性の理由

買取できない贈答品は、明確な理由があります。衛生問題や中古市場での需要不足、法的規制など、実際の買取現場で基準が明確なものから順に解説します。

2-1 使用済みのタオル・寝具・衣類

衛生面の問題から、一度でも開封されたタオルや衣類は買取不可となります。
理由は以下のとおりです。

  • 未使用の証明ができない

  • 保管臭・柔軟剤臭・汗臭の付着リスク

  • 見えない汚れが再販の障害となる

特にタオルギフトは「未開封であること」が最重要条件です。

2-2 食品(賞味期限のある品)

贈答品として多い食品(お菓子・調味料・飲料など)は、基本的に買取できません。

理由は以下の3点に集約されます。

  • 保存状態の保証ができない

  • 健康被害リスク

  • 法律上の販売規制がある(食品衛生法)

例外として、プレミア焼酎などの「酒類」は前章の通り専門店での査定が可能ですが、加工食品は専門市場が存在しないため買取不可となります。

2-3 使用済み・開封済みの化粧品・ボディケア用品

化粧品・香水・石鹸なども基本的には買取不可で、理由は以下の通りです。

  • 肌に触れる製品は衛生基準が厳しい

  • 開封済みは酸化や品質劣化の可能性が高い

  • 外箱不良だけでも価値が大きく下がる

未開封の高級香水であれば一部例外的に買取可能な場合があります。

2-4 有効期限切れのカタログギフト

カタログギフトは期限が切れていれば買取不可です。

  • 有効期限切れ

  • 残り1か月以内

  • 申込書に書き込みがある

これらは市場で流通させることができず、完全に無価値になってしまいます。

2-5 名入れの品物・記念刻印のある品

贈答品として多い「名入れ」のペン・置物などは、再販価値が下がります。

【名入れが問題となる理由】

  • 中古市場で買い手がつきにくい

  • 企業名や個人名は個人情報の扱いになる

  • ノベルティとしての役割が強く一般市場向きでない

ただし、モンブランの万年筆など高級品は「刻印ありでも買取可」の場合があります。

2-6 海外土産の安価な置物・民芸品

贈答品として贈られることがある海外雑貨は、以下の理由で買取不可となることが多いです。

  • 原価が低く再販価値がない

  • 製造情報が不明で市場性が低い

  • 安価な輸入品は買取市場で需要がない

特にアジア雑貨の大量生産品は、大部分が値段がつかず、処分扱いになります。

2-7 劣化した品(箱の崩れ・変色・カビ)

状態不良の贈答品も買取不可となります。

  • 箱の破損・変形

  • 経年による変色

  • カビ・湿気・臭いの付着

  • 中身の欠品

贈答品は「贈り物として新品であること」が価値の前提のため、状態不良は致命的です。


【第3章】判断が難しいグレーゾーン品:条件次第で可・不可が分かれるもの

買取では「判断が難しい品目」も存在します。

3-1 展示していたガラス製品・花瓶

ガラス・クリスタル製品は、飾っていただけでも

  • 微細なキズ

  • 花粉や煙草の臭い

  • 下部のスレ

があると減額されます。状態次第で買取可・不可が分かれます。

3-2 箱なしのブランド食器

箱がないと査定額が半減するケースもありますが、ブランドやシリーズによっては買取可能です。

  • バカラ

  • ロイヤルコペンハーゲン

  • ノリタケ(人気シリーズ)

ただし「5客セットが欠品して4客になった」などの場合は不可となる場合があります。

3-3 古いタオルギフト(未使用でも変色がある)

タオルは以下があると不可になります。

  • 黄ばみ

  • 糸の劣化

  • 紙箱の変形・湿気跡

“未使用=売れる”わけではなく、保存状態が最も重要です。


【第4章】買取可否の判断基準:プロが見ているポイント

贈答品は品目が多いため、買取の可否を判断する際には、以下の基準が用いられます。

●① 未使用であるか

開封済み・使用済みは基本不可。

●② 衛生面に問題がないか

食品・衛生用品は法律上も不可。

●③ 再販市場が存在するか

ブランド力・需要の高さがポイント。

●④ 保存状態が良好か

箱・説明書・付属品の有無が大きな差になる。

●⑤ 偽物・コピー品でないか

特にブランド食器・工芸品・酒類は鑑定が必須。


【第5章】まとめ:買取できる贈答品は「未使用・市場性・状態」がカギ

贈答品の買取では、

  • 未使用であること

  • 保存状態が良いこと

  • 再販ニーズがあること

この3点が最重要になります。

一見価値がないように見える贈答品でも、ブランドやシリーズによっては高額査定につながることがあります。一方で、食品や使用済みタオルなどは、贈答品として一般的であっても買取ができないジャンルです。

処分を検討する際には、一度専門の査定士に見てもらうことで「売れるもの・売れないもの」を正しく判断できます。まとめ売りや大量の贈答品整理にも対応している店舗なら、手間なく効率的に現金化できるため、家の片付けや遺品整理、生前整理の場面でも大変役立ちます。

◆贈答品の種類別価値解説

贈答品は冠婚葬祭・お祝い事・企業間の贈答・退職祝いなど、さまざまなシーンで贈られる大切な品物です。しかし、いただいた贈答品のすべてが実際の生活で使用されるとは限らず、未開封のまま自宅で眠っている品物も数多く存在します。近年はミニマル志向の高まりや生前整理・遺品整理の需要増加により、「使わない贈答品を売却して整理したい」というニーズが急拡大しています。しかし贈答品と一口に言っても、その価値はジャンルやブランド、保存状態、希少性、市場の需要によって大きく変動します。ここでは、贈答品を種類ごとに分類し、それぞれの価値がどのように評価されるのかを詳しく解説します。


【第1章】ブランド食器・高級テーブルウェア:贈答品の定番で価値が安定

贈答品の中でも、もっとも価値が安定しているのが“ブランド食器”です。贈答品の代表格であるため、中古市場でも常に一定の需要があり、高額査定が期待できるジャンルです。

■1-1 価値が高いブランドの例

  • バカラ(Baccarat)

  • マイセン(Meissen)

  • ヘレンド(Herend)

  • ウェッジウッド(Wedgwood)

  • ロイヤルコペンハーゲン

  • 大倉陶園

  • ノリタケの高級ライン

バカラのグラスセットやロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートなど、コレクターが存在するシリーズは中古市場で特に強い人気を持ちます。

■1-2 高値になるポイント

  • 未使用・箱付き・保証書付き

  • ペアセット・5客セットなどの完品

  • 廃番・限定シリーズ

  • ブランドロゴや刻印の鮮明さ

食器類は「箱付きの未使用品かどうか」が価値を左右する最大のポイントで、展示していた程度でも“使用済み”として扱われることがあります。


【第2章】高級タオル・寝具:未使用なら高需要、ただし劣化が命取りに

タオルギフトや寝具ギフトは誰にでも使いやすく、贈答品の定番です。未使用で保存状態が良好であれば、比較的売れやすいジャンルです。

■2-1 高値が期待できるブランド

  • 今治タオル

  • 西川(東京西川・西川リビング)

  • UCHINO(内野)

■2-2 価値判断のポイント

タオルの価値を決めるのは、以下の状態です。

  • 未開封であるか

  • 箱が劣化していないか

  • 変色・黄ばみがないか

  • 湿気によるカビ臭がないか

タオルは繊維が湿気に弱く、押し入れで長年保管しているとすぐに黄ばみが出てしまいます。未使用でも黄ばみがあれば価値はゼロになるため、早めの売却が重要です。


【第3章】高級酒・贈答用アルコール:国内外で市場が強く、高額査定の主力

ウイスキーやブランデー、日本酒、焼酎など、贈答用の酒類は中古市場で非常に人気があり、贈答品の中でも上位の高額ジャンルです。

■3-1 高値になりやすい例

  • サントリー響・山崎・白州

  • マッカラン(限定ボトル)

  • ヘネシーXO

  • レミーマルタン

  • 限定の大吟醸・焼酎「森伊蔵」

■3-2 査定のポイント

  • 未開封であること(開栓跡があると不可)

  • 液面低下がないか

  • ラベル剥がれ、ボトル汚れの有無

  • 化粧箱の有無

  • 年代・限定品かどうか

高級酒は、飲用だけでなく“プレミアム価値”が付くことがあるため、長期保管品や限定ボトルが高値になることも珍しくありません。


【第4章】カタログギフト:未使用・有効期限内なら価値がつく

結婚式の引き出物や香典返しなどで人気のカタログギフトも、未使用・期限内であれば買取可能なジャンルです。

■4-1 価値が決まるポイント

  • 有効期限

  • 残り期限までの日数

  • 破れ・書き込みの有無

  • 外箱の状態

特に注目すべきは「発送期限」で、残り期間が短すぎると市場価値が下がります。期限が半年以上残っているカタログギフトは比較的良い査定になります。


【第5章】工芸品・インテリア・置物:作家物・ブランド物は高額

贈答品の中には、置物・工芸品が含まれることがあります。これは地域性や企業贈答で多いジャンルで、価値が高い場合と低い場合の差が極端に分かれます。

■5-1 高値が期待できる例

  • クリスタルガラス(スワロフスキー・バカラ)

  • 作家物の花瓶・飾皿

  • 漆器の銘品

  • 金属工芸(銀瓶、銅器、鉄瓶)

  • 郷土工芸品(南部鉄器・輪島塗など)

■5-2 価値の判断基準

  • 作家名(知名度・評価)

  • 共箱・栞など付属品の有無

  • 保存状態(傷・曇り・割れ)

  • 限定品・記念モデルか

  • 美術市場での需要

特に銀瓶・鉄瓶などの金属工芸は、実用性と工芸価値の両面から評価されるため、贈答品として贈られていても高額になりやすいカテゴリーです。


【第6章】キッチン用品・調理器具:新品なら需要が高い

贈答品として人気のキッチン用品は、中古市場でも一定の需要があります。

■6-1 高値がつきやすい例

  • ル・クルーゼ

  • バーミキュラ

  • ティファール

  • ツヴィリング

  • 南部鉄器の鍋

■6-2 価値の維持ポイント

  • 未使用であることが重要

  • 焦げつき・水アカがないか

  • 付属のレシピ・保証書の有無

  • 箱の状態

調理器具は「実用性重視」の購入者が多いため、外観の良さが査定にダイレクトに反映されます。


【第7章】文房具・高級筆記具:ブランド物は再販力が強い

贈答品として特に企業間で贈られることが多いのが高級筆記具です。万年筆、ボールペンなどは贈答品として非常にポピュラーで、中古市場でも安定して需要があります。

■7-1 価値が高いブランド

  • モンブラン(特にマイスターシュテュック)

  • パーカー

  • クロス

  • ペリカン

■7-2 査定の着眼点

  • 未使用かどうか

  • 名入れの有無(名入れは減額)

  • 替え芯・インクカートリッジの有無

  • 箱や保証書の完備

特にモンブランは名入れがあっても査定がつく場合があり、贈答品の中でも例外的にリセールバリューが高いジャンルです。


【第8章】企業ノベルティ・記念品:高級品は価値あり、量産品は価値なし

記念品やノベルティの価値は一定していません。

■8-1 高値になるケース

  • 高級筆記具

  • 有名作家の置物

  • 限定の工芸品

  • 企業ロゴ入りの高級モデル(例:モンブラン×企業記念)

■8-2 価値がつかないケース

  • ボールペンなどの大量生産ノベルティ

  • 安価なガラス製置物

  • 海外雑貨(原価の安い民芸品)

記念品は“贈る側の予算帯”に価値が直結するため、安価品はほぼ値段がつかず、高級記念品のみ市場価値が生まれます。


【第9章】価値が下がりやすい贈答品:知っておきたい注意点

贈答品は新品に近い状態だからこそ価値がありますが、以下のような要因で価値が大幅に下がることがあります。

■9-1 劣化・変色

タオル・紙箱・プラスチックパーツは経年劣化が顕著で、保管中に価値を失いやすい品目です。

■9-2 名入れ・刻印

個人名や企業名が入る品は中古市場で需要が少なく、査定が大幅に下がります。

■9-3 開封済み

開封しただけでも“未使用扱い”にはならない買取店が多いため、贈られた後に箱を開けないことが重要です。

■9-4 市場がないジャンル

  • 食品類

  • 低価格帯雑貨

  • サプリ・化粧品

  • 海外観光地のお土産

こうした品は再販市場が存在せず、贈答品であっても価値がつきません。


【第10章】種類別価値のまとめ:価値がつく贈答品とは?

贈答品の価値は以下の3原則で決まります。

●① 未使用であること

未開封は最も重要で、開封済みは大きなマイナス。

●② 保存状態が良好であること

カビ・変色・臭い・箱の潰れは致命的。

●③ 市場での需要があること

ブランド食器・高級酒・工芸品・筆記具などは常に高需要。


◆結論:贈答品は「ブランド・状態・希少性」で価値が決まる

贈答品の価値は、ブランド力、保存状態、希少性、市場ニーズという複数の要素が絡み合って決まります。同じ“いただき物”でも、ブランド食器や高級酒のように中古市場が確立しているジャンルは高額査定が期待できます。一方、食品や劣化したタオル、海外雑貨などは市場が存在せず、贈答品であっても価値がつかないケースが大半です。

贈答品は、使わないまま保管しているほど劣化のリスクが高まり、価値が下がります。そのため、贈られて使用しないと判断したら、保存状態が良いうちに査定に出すことが重要です。専門店であればジャンルごとの市場価値を理解しており、複数ジャンルのまとめ売りにも対応できるため、確実で効率的な整理が可能です。

◆贈答品を高く売るポイント

贈答品は、お祝い事や季節のご挨拶、企業間の贈呈品、引き出物、快気祝いなど、生活のあらゆる場面で受け取る機会が多いものです。しかし、いただいた贈答品のすべてを実際に使うとは限らず、自宅の押し入れやクローゼットに未使用のまま長期間保管されているケースも珍しくありません。近年はミニマル志向や断捨離、生前整理・遺品整理の需要が高まっており、「使わない贈答品を整理したい」「まとめて現金化したい」という方が増えています。本稿では、贈答品買取で“高く売るための具体的なポイント”を、専門店が実際に査定で重視している基準に基づき、5000字のボリュームで詳細に解説します。


【第1章】贈答品を高く売る最大のポイントは「未使用・新品同様」であること

贈答品を高価買取につなげるうえで、もっとも重要な要素が**「未使用・未開封の状態」**です。贈答品は、その多くが「新品として贈られる前提」で流通しているため、開封しただけでも査定額が大きく下がる場合があります。

■1-1 未開封こそ最高の価値

  • 箱を開けていない

  • 包装紙・のし紙がそのまま

  • 付属品がすべて揃っている

これらの条件が揃っていれば、贈答品の市場価値は最も高く評価されます。とくにブランド食器や高級タオル、カタログギフトは未開封のままの状態が重要視され、封緘シールが残っていれば査定アップにつながります。

■1-2 「開けただけ」でも中古扱いに

多くの買取店では、以下の状態があると“未使用品”として扱われません。

  • 箱を開封済み

  • 一度飾った

  • 中身を確認した

  • 外箱が破損している

贈答品の価値は「新品としての価値」に依存するため、査定士は細かい点までチェックしています。


【第2章】「保存状態」が価値の9割を決める ― 劣化を防ぐ保管方法とは

贈答品の買取では、保存状態が査定額のほぼ9割を占めると言っても過言ではありません。とくにタオルや紙箱は劣化しやすく、保管環境によって価値が大きく左右されます。

■2-1 湿気を避けることが最重要

押し入れに入れっぱなしの贈答品で多いトラブルが以下です。

  • 紙箱の変形やへこみ

  • タオルの黄ばみ

  • カビ臭

  • プラスチックの劣化

とくにタオルギフトは湿気に極端に弱く、わずかな黄ばみでも買取不可になることがあります。保管する場合は、除湿剤を使い、直射日光を避けることが有効です。

■2-2 外箱の劣化は大幅減額の要因

贈答品の価値は「外箱」が大きく影響します。

  • 箱の破損

  • 角つぶれ

  • 汚れ

  • 印刷の色あせ

箱の状態が悪いと、贈答品として再販しにくくなるため減額されます。外箱の保管は慎重に行いましょう。

■2-3 付属品の紛失は要注意

ブランド食器・工芸品・筆記具などは、以下の付属品があると査定額が上がります。

  • 保証書

  • 共布

  • 化粧箱

  • 内箱(ギフトセットの仕切り)

付属品が減ると価格が半減することもあるため、贈答品を受け取ったら付属品は必ずまとめて保管してください。


【第3章】ジャンル別に見る「高く売れる贈答品」とその理由

贈答品には多くの種類がありますが、市場価値の高いジャンルとそうでないジャンルが存在します。ここでは、特に高価買取につながりやすいジャンルと査定ポイントを解説します。


【3-1】ブランド食器は贈答品買取の王道

ブランド力・デザイン性・耐久性が評価され、常に一定の需要があります。

●高く売れるブランド

  • バカラ

  • ロイヤルコペンハーゲン

  • ウェッジウッド

  • 大倉陶園

  • マイセン

●査定アップのポイント

  • 箱付き未使用

  • 生産終了の廃番シリーズ

  • プレート・グラスセットの完品構成

新品同様であればあるほど価値が維持されます。


【3-2】高級酒(贈答用ウイスキー・ブランデー)

贈答品として贈られる酒はプレミア価値が付くこともあるため、高額買取ジャンルです。

●高値の例

  • サントリー響・山崎

  • 白州12年

  • ヘネシーXO

  • レミーマルタン

  • 森伊蔵

●査定ポイント

  • 未開封

  • 液面低下がない

  • ラベル剥がれなし

  • 外箱が残っている

限定品や年代物は特に価格が上がりやすいです。


【3-3】高級タオル・寝具

贈答品として非常に多いジャンルで、未使用なら需要があります。

●ポイント

  • 黄ばみなし

  • 湿気や臭いなし

  • 箱の状態が綺麗

  • 人気ブランド(今治・西川など)


【3-4】カタログギフト

使っていないカタログギフトは「期限」が命です。

●高価買取の条件

  • 有効期限が半年以上ある

  • 書き込みなし

  • 汚れなし

期限切れ間近のものは値段がつかないケースがあります。


【3-5】工芸品・高級インテリア

贈答品としてもらう工芸品は、作家名やブランドによっては高額になります。

●価値が高い例

  • クリスタルの置物

  • 漆器の高級品

  • 銀瓶・銅器・南部鉄器

  • 有名作家の花瓶や飾皿

付属品(共箱・栞)が揃っていればさらに査定が上がります。


【第4章】贈答品を売るタイミング ― 早ければ早いほど価値が高い

贈答品を高く売るうえで重要なのが「売るタイミング」です。

■4-1 劣化は時間とともに必ず進む

特にタオル・紙箱・プラスチック部品は劣化しやすく、保存期間が長いほど価値が下がっていきます。

■4-2 酒類は「市場価格の変動」を意識

ウイスキー・ブランデーは市場価格が常に変動します。

人気銘柄が高騰している時期に売れば、想定以上の査定額になることもあります。

■4-3 カタログギフトの期限は絶対にチェック

期限切れ = 価値ゼロ

になるため、早めに売却相談することが重要です。


【第5章】複数の買取店に相談する ― 価格差が出やすいジャンルこそ比較が有効

贈答品買取はお店によって査定方法が異なるため、同じ品物でも数千円〜数万円の差が生まれることがあります。

■5-1 比較すべき理由

  • 店舗によって得意ジャンルが異なる

  • 市場分析に強い店ほど高い査定が出る

  • 店舗の販売力によって査定額が変わる

例えば、酒類を高く売るなら「酒買取専門店」、ブランド食器なら「食器専門」、工芸品なら「骨董系専門店」が強い傾向にあります。


【第6章】出張買取を活用するメリット

贈答品は量が多く、セット品も多いため、持ち運びが大変な場合があります。

そのため、出張買取は非常に相性の良いサービスです。

■6-1 出張買取のメリット

  • 自宅で査定してもらえる

  • 重い食器セットを運ばなくて良い

  • 遺品整理・生前整理に便利

  • 大量の贈答品を一度に査定可能

とくに高級酒や食器は重く、傷つけやすいため、出張買取の利用は大きなメリットがあります。


【第7章】贈答品を高く売るために避けたいNG行為

高価買取を狙うなら、以下の行為は絶対に避けるべきです。

■7-1 無理なクリーニング

自分で汚れを落とそうとして傷をつけるケースがあります。

■7-2 箱や付属品を捨ててしまう

特にブランド食器・工芸品は、箱が価値の一部です。

■7-3 名入れ箇所を削る

名入れは減額対象ですが、削ると価値はゼロになります。

■7-4 酒類の箱を開封する

化粧箱の状態は査定額に直結します。


【第8章】まとめ:贈答品は「未使用・保存状態・ブランド」で価値が決まる

贈答品を高く売るためのポイントは明確です。

●① 未使用であること

未開封・付属品完備が最強。

●② 保存状態が良好であること

湿気・黄ばみ・箱の劣化を避ける。

●③ 市場価値の高いジャンルを理解する

ブランド食器・高級酒・工芸品・筆記具は特に高額。

●④ 早めの売却が価値を守る

時間とともに劣化・期限切れが進む。

●⑤ 専門店へ査定を依頼する

得意ジャンルの違いが査定額に影響。

贈答品は、使わずに置いておくほど価値を失います。

「使わない」と判断した段階で査定に出すことが、最も効率的で高価買取につながる方法です。

専門店に相談することで、正しい価値を知り、安心して整理・現金化することができます。

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■営業時間

9時~20時(電話受付のみ。店舗営業時間は異なります)

■定休日

水曜・木曜
※店頭買取(11時~16時)は毎月 第1・2日曜日のみ受付ております。

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東京美術倶楽部 桃李会
集芳会 桃椀会 所属

丹下 健(Tange Ken)

丹下 健(Tange Ken)

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