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人形

佐藤忠良さとうちゅうりょう

  • 佐藤忠良(1912~2011)は宮城県黒川郡出身の彫刻家です。

     

    幼少・少年時代を北海道で過ごし、絵画を学ぶため上京します。そこでロダンやマイヨール、デスピオなどの細部を省略して量感による生命を表現した彫刻に感銘を受け東京美術学校(現在の東京藝術大学)を卒業後、同期の船越保武らとともに新制作派協会彫刻部の創設に参加します。

    1944年に兵役に召集され、終戦後はシベリア抑留に遭い1948年ようやく帰国することができました。その体験を活かし、平凡なありふれた生活の中で一瞬だけ垣間見える人間本来の美しさを追求した作品を手掛けます。弟子であり彫刻家でもある笹戸千津子がモデルを務めて表現された女性の生き生きとした彫刻を得意とし、1981年には日本人で初となるフランス国立ロダン美術館での個展を開催するという快挙を達成しました。

    その功績が認められ、1981年にフランスアカデミー・デ・ボザールの客員会員に、1984年ローマ・アカデミア・ディ・サン・ルーカの会員へ推挙されます。

     

    終戦後のアトリエを杉並区永福に構え、亡くなるまで在住し杉並区を代表する文化人でしたが忠良は「職人に勲章はいらない」と語り、すべての国家の賞、杉並区名誉区民賞も辞退するという逸話が残されております。

     

     

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