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こんにちは「骨董茶道具古布はぎれアンティーク着物販売/骨董茶道具古布はぎれアンティーク着物買取りの呂芸」です。

本日は東京都八王子市にお住いのお客様宅に墨・書道具・中国骨董の出張査定・出張買取りに行って参りました。

そこで今回ご紹介したいのがこの文革期の「徽歙曹素功六世孫尭千氏造」中国書画墨です。

曹素功は清代4大製墨名家のひとつです。曹素功は明代の名墨匠・呉叔大を継承する形で創業します。創業者は本名を聖臣、字を昌言といい、店名の素功とは彼の号になります。初代曹素功が操業した安徽省歙県の工房は「藝粟齋」という屋号で康熙帝・乾隆帝の時代に御墨を作るなど非常に高い評価と名声を得ておりました。

乾隆帝の時代の後半は第6代目曹素功となり「曹素功引泉」「曹素功徳酬」「曹素功堯千」の三店舗に分かれ営業するようになります。曹素功引泉は徽州、曹素功徳酬は蘇州、曹素功堯千は上海で営業したいたのですが、太平天国の乱により徽州と蘇州は街全体が壊滅的な損害を被り、曹素功の店舗は上海にあった曹素功堯千になってしまいました。

1970年代になりますと文化大革命のもと、上海にあった墨店は曹素功堯千を中心に胡開文などブランド力の高い工房などを吸収合併する形で上海墨厰として統合されました。

墨は一般的に文化大革命前と後ではその質に大きな違いがあるとされております。また日本向けの輸出品である鉄斎翁書画宝墨、いわゆる鉄斎墨が文革後の最高品質である油煙101を与えられたことからもわかるように、外貨獲得用の高品質輸出墨として考えられていたと言われております。確かにバブル期には大変人気を博していたのも事実で多くの書道家や書道をされる方が求められた墨なのではないでしょうか。

こういった唐墨をお持ちの方は端渓など中国硯をお持ちの方がほとんどです。今回のご依頼者様も曹素功の墨と端渓硯、そして中国書画、中国掛け軸を数点お持ちでした。

近々ご家族との同居をするため、ご自身の終活・生前整理を兼ねご自宅の整理ということで中国骨董の買取りという形で墨と硯、掛け軸などをお譲りいただきました。文房四宝と呼ばれるもののうち、墨のみが文字通り身を削り作品へと昇華されます。己の身はなくなれど、それにより更に存在感を増すのが墨だとも言えます。

「骨董茶道具古布はぎれアンティーク着物販売/骨董茶道具古布はぎれアンティーク着物買取りの呂芸」では墨・書道具・中国骨董の買取りを強化しております。

またご自宅の整理や生前整理・終活、コレクションの処分・整理・断捨離、またはご遺品の整理、そして倉庫や納屋・蔵の整理も承っておりますのでお気軽にご相談下さい。

LINEなどweb査定もしておりますのでご遠慮なくお問い合わせください。

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