江戸期刺繍
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買取品目 | 骨董品茶道具 |
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買取エリア | 石川県金沢市 |
買取方法 | 出張買取 |
こんにちは、「骨董品古布はぎれアンティーク着物販売/骨董品古布はぎれアンティーク着物買取り 呂芸」です。
本日は石川県金沢市にて骨董品の出張査定・出張買取りに行って参りました。
石川県金沢市はかつて江戸時代、江戸幕府を除く大名中最大の102万5千石の石高を領する加賀藩の城下町として知られております。毎年6月に行われる加賀百万石まつりは加賀藩の祖・前田利家が金沢城に入城したことにちなんだもので、その際の行列を再現した百万石行列や薪能、百万石茶会など雅な催しも執り行われ大勢の観光客が訪れております。
また加賀藩の庇護のもと、多くの産業、工芸が奨励され、加賀友禅で有名な染織工芸などは著しく発展いたしました。その中に、今回ご紹介する「九谷焼」があります。
九谷焼は石川県金沢市・小松市・加賀市・能美市で焼かれている磁器になります。加賀藩の支藩・大聖寺藩領の九谷村で良質の陶石が発見されたことをきっかけに1655年大聖寺藩主・前田利治のもと作り始められました。藩士・後藤才次郎が伊万里焼で有名な有田へ技術の習得に赴き、陶石の産出地にちなみ「九谷焼」と呼ばれるようになります。この江戸前期の頃焼かれた九谷焼を「古九谷」といいますが、古九谷の生産はや製作開始から約50年後に当然廃窯となってしまいます。
そして江戸時代後期になりますと、古九谷の生産中止からおよそ100年後、加賀藩城下町の金沢で磁器生産が再開されるようになります。京都より京焼の大家・青木木米が招かれ春日山窯を開いたことを機に加賀地方一帯で幾重もの窯が誕生するのです。こうして再び生まれた九谷焼を「再興九谷」と呼びます。
再興九谷で、採算を度外視し青手九谷の復活を夢見たのが大聖寺藩の商人・吉田屋伝右衛門、あの「吉田屋」です。
同じ九谷焼なのですが金沢を中心とする加賀と大聖寺では趣きが少々異なったようです。それは明治期にとても顕著に現れるのですが、旧加賀藩の職人達は輸出産業に力を入れ、金彩豊かな赤絵を中心に欧米向けに生産しました。九谷庄三は赤絵と金彩による彩色金襴手を確立させ、「庄三風」と呼ばれる画法になり欧米へ輸出されていきました。
一方の旧大聖寺藩の職人たちは作品の質の向上を目指し、作家性を重視した取り組みをしていきます。竹内吟秋や浅井一毫は谷文晁の門人・小島春晁に絵を学び絵付け技術を発展させます。
そして須田菁華も竹内吟秋が支配人をする九谷陶器会社に参加した作家のひとりです。
須田菁華は石川県金沢市生まれの陶工で染付・祥瑞・呉須赤絵・古九谷様式の模倣など多才な手腕が買われ菁華窯を築きます。菁華という号は中国の染付でもある青花が由来なことからもわかるように祥瑞手などの染付作品に特に秀で、彼のもとに大正4年(1915年)かの北大路魯山人も訪れ師事したことはあまりのも有名です。この時の魯山人は篆刻家として既に知られており、現在残っている菁華窯の看板は魯山人揮毫によるものです。
須田菁華は当代4代目になりますが現在も活躍されている九谷焼の名工のひとりです。
北大路魯山人の言った有名な言葉に「器は料理の着物」というのがございますが、食と器を融合させる美意識に開眼したきっかけのひとつが、この金沢滞在だと言われております。
金沢には「山の尾」という料亭がございました。ここの初代主人・太田多吉は自ら須田菁華の元に出向き、料亭で用いる器を制作依頼しておりました。魯山人はそこで多吉の「器と料理のもつ調和性」へのこだわりを目の当たりにし感銘を受けます。このことが、かの「星岡茶寮」建設にあたり基本の思念となったと言えましょう。
今回拝見した須田菁華の作品の共箱には菁華の落款とともに「祥瑞瓢型酒瓶 一対」とありました。茶会とは懐石、つまり人のもてなしです。もてなしの心とは手間、それは茶道と料亭文化の懐石に根付く精神です。したがってこの徳利は酒瓶でもあり、茶道具でもあります。
今回のお客様宅も金沢市という土地柄から斯くのごとき金沢ゆかりの陶工の作品とご縁があったのだと思います。
先代の方はお亡くなりになられ、ご遺族との査定・買取りではございましたが、先代の方は茶道にも熱心に取り組まれていたと推察できるお品とその際お召しになられていたであろう加賀友禅を共に買取りという形でお譲りいただきました。
当代の方は現代の時流からあまりお着物もお召しになる機会もなく茶道具ともども「必要とされる方に使っていただければ嬉しいです」とのお言葉を頂戴いたしました。
素晴らしい縁のある逸品をお譲り下さりありがとうございました。次の世代に繋げてゆきたいと存じます。
「骨董品古布はぎれアンティーク着物販売/骨董品古布はぎれアンティーク着物買取り 呂芸」では須田菁華の作品や骨董品・茶道具・加賀友禅などのお着物の買取りを強化しております。
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