江戸期刺繍
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盆栽愛好家にとって「鉢が先か樹が先か」といった問いがあるそうです。
盆栽とは樹や草、苔などを盆栽鉢に植え枝ぶりや葉姿、幹の肌、全体の構図を鑑賞する文化です。
盆栽を趣味とされている方や埼玉県さいたま市北区にお住まいの方だけでなく最近では海外の方からも「BONSAI」と呼ばれ人気のある趣味となっております。
盆栽では盆栽鉢も鑑賞の対象となるため盆栽愛好家の方でたくさんの盆栽鉢をご蒐集されている方も少なくありません。
その中には工芸品として、有名な作家物として、時代のある古美術品として価値のある盆栽鉢もあるのではないでしょうか。
今回はそんな盆栽鉢の売却にあたり抑えておきたいポイントを説明できればと思います。
大切な盆栽鉢買取のお役に立ててば幸いです。
盆栽鉢にはたくさんの種類がございますが大別すると【産地】【焼き方】【形】となります。
日本製の盆栽鉢ですと六古窯のうち愛知県の常滑焼と瀬戸焼、福井県の越前焼、滋賀県の信楽焼、そして兵庫県の丹波焼と岡山県備前焼が有名です。また京焼や三重県の万古焼、鹿児島の薩摩焼の窯でも作陶されております。
中国製の盆栽鉢で有名なのは江蘇省宜興で焼かれた盆栽鉢でしょう。
中国製の盆栽鉢には江戸時代に輸入されたものを「古渡」、明治から大正中期ごろまでに輸入されたものを「中渡」、そして大正時代末期から戦前にかけて輸入されたものを「新渡」と呼び、それぞれの時代により区別しております。
焼き方は素焼きの「泥もの」と釉薬をかけた「釉薬もの」とに分けられます。共に鑑賞用の鉢として用いられますが泥ものは土の味を活かした素朴な風合い、釉薬ものには釉薬の種類によって華やかさがあります。
形に関しましては真上から見た形の長角・正角・六角・八角・丸型・小判型・木瓜形・花形・輪花形、そして横から見た形の太鼓形・袋形・切立形・反形といった種類に分類されます。
また盆栽鉢の胴や足にも注目すると面白いかもしれません。
胴体部分のことを胴と呼びますが、太鼓・反形・南蛮・陣笠・袋型・鞍馬などと呼ばれる種類に分けられそして模様として額入・窓入・額入・帯・彫入といった模様が入れられたものもあります。
盆栽鉢の足には切足・段足・雲足・鬼面足・富士足などがあり盆栽鉢の見所のひとつとなっております。
日本の盆栽鉢の歴史は浅く大正から昭和にかけて盛んに作られるようになりましたが形や土、出来栄えとしては安物と見られることも少なくありませんでした。
それまでは所謂「渡り」の盆栽鉢を用いておりました。
これら渡りの盆栽鉢の生産地は中国になります。盆栽用としてではなく美術品として輸入されてきた中国陶磁器を盆栽鉢として見立て使用します。特に江戸時代に輸入された古渡の盆栽鉢は風格があり気品に溢れていることから単なる盆栽鉢としてではなく美術工芸品として高く評価され、盆栽鉢の買取相場においては最も高額な査定額になる可能性を秘めております。
明治時代以降に輸入された盆栽鉢を中渡と呼びます。これらは日本の盆栽愛好家が中国の窯に注文し盆栽用として作陶させたものも多く存在します。
当時の盆栽鉢は中国製が一級品という考えでしたので経済的に余裕のある盆栽愛好家はこぞって中国の窯に依頼をしていたそうです。
大正末期より輸入された盆栽鉢を新渡と呼びます。こちらは比較的安価で形がよく機能的な盆栽鉢が多いのが特徴です。
なぜならこの頃から国内で生産される盆栽鉢も古渡を倣い研鑽に励んだ結果上質な品質を担保することができるようになったからです。
また日中戦争が勃発し中国鉢が不足したり、一時的に質が落ちりしたこともあり日本製の盆栽鉢も認められるようになりました。
結論から申し上げますと最も高額で買取となる盆栽鉢は中国製の古渡盆栽鉢になります。
特に明・清時代に焼かれた盆栽鉢は美術品の水準に達しているものも少なくありません。
一方日本製の盆栽鉢で高額買取の可能性があるものが作家性の高い盆栽鉢です。
例えば平安東福寺。
平安東福寺といえば深みのある緑釉がしっかりと掛けられ、それでいて素朴な風合いで大変人気の高い盆栽鉢作家として有名です。
明治23年に京都で生まれた東福寺は盆栽趣味が嵩じ自分でも鉢を焼くようになった作家です。
東福寺の特徴は手の早さからくる勢いです。当時はまだ中国製の盆栽鉢が一級品とされてきた時代ですので東福寺の素朴で控えめな盆栽鉢に価値が見出されることはありませんでした。
しかし現在では盆栽鉢といえば東福寺とされるほど人気が高まり、高額で取引される盆栽鉢となりました。
この他にも井上良斎 や永楽善五郎 、高橋道八 、欽古堂亀祐 、楽忠右衛門 、三浦竹泉 、伊藤陶山 、原田峯雲、浅井茶山といった名陶工が手掛けた盆栽鉢は作家性の高さから高額査定となるケースが多く見られます。
日本の盆栽鉢の場合、鉢に押された落款の有無が大変重要になりますので、もしご自宅に落款のある盆栽鉢がございましたら盆栽鉢の知識豊富な買取業者に価値を聞いてみてもよいかもしれません。
と申し上げるのも、実は盆栽鉢というジャンルは贋作=偽物が大変多いと言わざるを得ないからです。
先に申し上げました東福寺はその人気の高さと真似のしやすさから非常に数多くの贋作が存在します。
また中国製の盆栽鉢も贋作の宝庫で、近年に作られた新しい盆栽鉢に古色をつけ、底に宜興といった印を押しそれらしく演出します。
こういったものをネットオークションやフリマサイトで売ろうとしますと、高額での取引となってしまう可能性があり、贋作ゆえにトラブルに発展しかねません。
もしお持ちの盆栽鉢の価値などが知りたい場合や不要になった盆栽鉢の処分を検討されましたら盆栽鉢に精通した買取業者へお問い合わせをされてもよろしいかと思います。
盆栽鉢にはたくさんの種類があり、大別すると【産地】【焼き方】【形】となります。
産地は日本と中国に分かれ、特に中国製の古渡は大変貴重で高額での取引になる可能性を秘めております。
日本製の盆栽鉢買取で重要なのは作家性です。平安東福寺をはじめ京焼などの様々な陶工が盆栽鉢を作陶しており、作家性によっては高い査定額がつくことも少なくありません。
しかしながら盆栽鉢は高額ゆえの贋作が非常に多いジャンルになりますのでネットオークションやフリマサイトで思わぬトラブルとなることがあります。
お手持ちの盆栽鉢の価値が知りたい、売りたいという場合、先ずは盆栽鉢に詳しい買取業者にお問い合わせいただくことをお薦め致します。その際は画像を添付するだけで簡易査定できるLINE査定なども利用するのも良いかもしれません。
私たち呂芸も盆栽鉢の買取に力を入れております。もしお持ちの盆栽鉢のご売却を検討されておりましたら是非呂芸にお任せ下さい。LINE簡易査定も無料にて実施しておりますのでお気軽にお声掛けくださいます様お願い致します。
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この記事を書いた人
東京美術倶楽部 桃李会
集芳会 桃椀会 所属
丹下 健(Tange Ken)
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