江戸期刺繍
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鉄瓶は湯沸かし用の実用品としての用いられるほか、茶道具のひとつとしても有名で価値ある骨董品として骨董品や茶道具の買取市場やオークションで目にすることが機会は多く、中には大変高額で取引されるものも存在します。
テレビやインターネットの影響で「鉄瓶は高く売れる」ということが広く知られており、ご自宅に使っていない鉄瓶があると高い価格で売れるのではないかと期待される方も多いのではないでしょうか。
ただなんとなく「鉄瓶は高額買取」と知っていても素人の方にはあまり見分けがつかず、どの鉄瓶が高額買取可能なのか判断がつかないケースがほとんどかと思います。中には鉄瓶についての知識がなく、はっきりとした価値を知らないまま処分してしまう方もいらっしゃいます。
そこで今回は「鉄瓶とは何か」といった根本的なことに加え、「高値買取の可能性がある鉄瓶について」の情報や、「鉄瓶を高額で売却するためのポイント」など紹介したいと思います。
鉄瓶は、日本の茶の湯釜から派生した鉄製の湯沸かしの器具の総称です。湯沸かしに取っ手と注ぎ口が付いた道具は薬用用途のものが13世紀には存在しましたが、「鉄瓶」と名付けられて茶の湯に使用されるようになったのは江戸後期とされております。
鉄瓶は茶の湯釜から派生して誕生した器具といわれており、それは江戸後期の天保期(1830-1844年)頃のことと言われております。鉄瓶」という文字が文献で初めて見られたのは1816年(文化13年)の稲垣休叟著『茶道筌蹄』ではないかとも言われており、いずれにしても「鉄瓶」は江戸時代に確立したと考えられます。
茶道具として考案された鉄瓶は次第に民具としても普及し、江戸中期から明治初期の草双紙の挿絵にも描かれるようになります。日常生活では台所で大量の湯を沸かすときは釜、居室で茶を入れる程度の湯を沸かすときは鉄瓶が用いられるようになったようです。第二次世界大戦後には富山県高岡市などでアルミニウムを原料とする鍋、釜、火鉢などの製造が盛んになり、やかんも製造されるようになり鉄瓶の需要が衰えます。
鉄瓶はおもに鋳鉄でつくられ、直接火にかけて湯茶を沸かします。土瓶と同じような球形、または筒形、平円形の胴に注口と鉉が付属し蓋は胴と同じく鋳鉄製か、あるいは銅製がほとんどです。胴には地文を鋳出するのが普通ですが、なかには金銀の象眼を施すものもあります。
主な生産地としては関西では京都や大阪、また東北では岩手県盛岡が著名であり、岩手県の鉄瓶は俗に「南部鉄瓶」とよ呼ばれています。さらに山形県山形市、奥州市なども知られるところです。
南部鉄器とは17世紀初めの頃、現在の岩手県盛岡市周辺を中心に支配していた南部藩が盛岡に京都から茶釜職人を招へいしたことが始まりとされております。その後各地より鋳物師や茶釜職人を南部藩に呼び茶釜や日用品などが作られるようになります。その中で有坂家・鈴木家・藤田家・小泉家の四家が有名です。
一方で現在の岩手県奥州市周辺でも伊達藩の庇護のもと日用品をはじめ仏具や幕末期には大砲まで鋳造するようになるほど鋳造が盛んに行われておりました。
明治の廃藩置県とともに盛岡・奥州の南部鉄器は衰退していきますが、逆に両産地の技術交流や流通の体制整理が進み展覧会などで入賞したことを契機に日本各地より注文が増えることになります。
戦後になりますと盛岡市を中心とした南部鉄瓶商工業協同組合(現在の南部鉄器協同組合)と奥州水沢市を中心とした水沢鋳物工業協同組合が共に設立され、両者により1959年(昭和34年)岩手県内統一組織として「岩手県南部鉄器協同組合連合会」が発足します。
1975年(昭和50年)には通商産業大臣指定伝統的工芸品に指定され、国の伝統工芸のひとつとして広く知られるようになります。
京鉄瓶は、京都や大阪を中心とする関西地方が発祥の鉄瓶になります。
特徴としては銅製の蓋に梅の花の形に似た摘みや、釜底に鳴り金と呼ばれてる鉄片が付いていることなどが挙げられます。
また京鉄瓶の有名作家としては金寿堂の「雨宮宗」や、大阪の「大國寿朗」などが高額買取となる作家として知られております。さらに京鉄瓶には有名な工房があり、特に「龍文堂」「亀文堂」「金寿堂」「金龍堂」などは海外での人気も高く高額買取が期待できる商品になります。
①保存状態(コンディション)がよいかどうか
これは鉄瓶に限らず、骨董品や美術品買取全般に当てはまる条件です。
割れや欠け、錆のひどいものは完品に比べると買取価格は下がります。
実際に使用するものなため特にコンディションは重要で破損したもの、汚れの落ちないものは査定が低くなります。
また鉄瓶の場合、水が漏れないかどうかも重要なポイントです。
②共箱や栞などの付属品は揃っているかどうか
これは作家物や工房作品で特に重視されるポイントです。
作家による作品には共箱や栞が付きます。共箱には作家自身が銘などを直筆し自らの作品であることを保証するものです。栞などは購入時に同時に添えられているものですが、こちらもあると更にきちんとしたルートで購入した商品であるということの証明のひとつともなります。
逆を言えば、共箱のない作家作品の買取査定は低くなってしまうということにもなります。
箱が汚い、壊れているからといって捨ててしまわないようにお気をつけください。
③購入時の領収書などは残っているかどうか
これは骨董品がどういったルートで入手したものか保証するものとなります。
デパートや百貨店といった催事でご購入されたもの、また有名な骨董店、アンティークショップで高額購入したものであるならば、購入価格を参考に買取価格を算出できるということになります。
ただし現在の相場と当時の相場では価値が異なることもございますので、ご依頼者様が想定されている買取価格と実際の査定の際の値段が折り合わないケースもあるかと思います。
④鉄瓶買取に詳しい買取業者であるかどうか
鉄瓶買取に限りませんが骨董品や美術品の買取には専門的な知識が必要となってきます。
鉄瓶も他の骨董品買取同様に鉄瓶買取が得意な買取業者とそうではない買取業者に分かれます。
一般的な大手リサイクル店では骨董的価値のある作品を見分けるのは難しいかもしれません。
お客様のニーズに応じた買取業者の選択をお勧め致します。
鉄瓶は湯沸かし用の実用品としてはもちろん、茶道具のひとつとしても有名で中には大変高額で取引されるものもございます。最近では「鉄瓶は高く売れる」ということが広く知られております。
場合によっては買取業者何社かに買取査定依頼を出して問い合わせてみるのもよいかと思います。
昨今では電話はもちろんLINEなどを用いた画像を添付するだけの簡易査定を行う業者がほとんどですので一度ご利用されてみて相見積りをとられてはいかがでしょうか。
店舗 骨董茶道具古布はぎれアンティーク着物販売・買取/各種教室/呂芸
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この記事を書いた人
東京美術倶楽部 桃李会
集芳会 桃椀会 所属
丹下 健(Tange Ken)
創業40年の経験と知識、そして独自のネットワークなどを活かして、
お客様の大切なお品物を確かな鑑定眼で査定させていただきます。
作品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、
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