はじめに
最近香木に関するお問い合わせが増えてまいりました。
中国を中心に世界中で香木需要の高まりを見せ売買価格が高騰し現在では、1グラムあたり10万円以上で取引されている香木も存在するようになってまいりました。
香木の価格が高額であると周知されるようになり一般の方でもご自宅にある木がもしかしたら香木かもしれないとご連絡くださるケースも少なくありません。
その際に「香木かどうかわからないけど…」と仰られる方も多く、皆様その価値の判断や判別に悩んでおいでであることがよくわかります。
確かに香木にご関心のあまりない方にとって香木とは一体どういったものか、あまりご存知ではないかもしれません。
インターネットで「香木 買取」と検索すれば大変多くの買取業者が存在し業者選びも困難です。
そこで「香木の買取・売却におけるお役立ちポイントとは」と題し、皆様がお悩みの香木買取ポイントをひとつひとつご案内していきたいと思います。
香木とは
香木とは呼んで字のごとく「良い香りがする木材」のことを指します。
香木は日本では産出されず、主に東南アジアの熱帯地方のジンチョウゲ科の樹木が傷ついた際に防衛として分泌する樹脂が固まり乾燥したものです。樹脂の乾燥などから香りの生成には100年以上もの年月が掛かると言われているため希少価値が大変高い高級嗜好品として知られています。
香木の種類は多岐に渡りますが、一般的には「香木」と言うと「沈香(じんこう)」・「伽羅(きゃら)」・「白檀(びゃくだん)」の3種類を指します。その中からも希少性、産地、大きさ等によってその価値が定められます。
沈香とは上記いたしましたが、熱帯アジア原産ジンチョウゲ科ジンコウ属の常緑高木を原木とする香木です。
樹脂を分泌し蓄積・乾燥した沈香は重量が大変重くなり水に沈みます。その様子から沈む香りと書いて「沈香」と名付けられました。
伽羅は沈香の中でも特に最高級品とされているものです。
通常の沈香の含油量は、どんなに多くても4割を下回りますが、伽羅の場合は5割を超えることが分かりました。
伽羅はベトナムのみを産地とし、乱獲をされたことから採取量も減り、現在では採りつくしたとさえ言われております。
古来より珍重されてきましたが現在では更に希少価値が高まり最も高額で取引される香木となっております。
白檀はビャクダン科の樹木で、最も香りが強いとされる幹の中心部分を削り出して使用されます。
産出国は主にインド、インドネシア、オーストラリアなどです。その中でもインドのマイソールで採取される「老山白檀」は白檀の中で最上級品とされています。
他の香木とは異なりそのままでも爽やかな香りがするため扇子・数珠などの工芸品にも用いられます。
香木の歴史
日本では香木の最古の記述は日本書紀に553年に大阪に香木が漂着した、さらに595年には淡路島に漂着したというのが記録に残っております。淡路島の地元漁師がそれを薪にしようと燃やしてみたところ、非常に良い香りがしたので朝廷に献上されたとされております。
正倉院宝物庫の中には「黄熟香」(蘭奢待)と呼ばれる、長さ156cm、最大径43cm、重さ11.6kgという巨大な錐形の香木が納められています。そして時の権力者たちはこれを切り取って香りを楽しんだとされます。 これまでに足利義満、足利義教、足利義政、土岐頼武、織田信長、明治天皇らが切り取っております。
徳川家康も切り取ったという説がありましたが、切り取ると不幸があるという言い伝えに基づき切り取らなかったといわれております。
香木は上記致しました種類によっても価格が変わります。また香りの質も重要な査定ポイントとなります。
その他にも原木の質量はどうか、大きさ・サイズはどれくらいか、保存状態は良いかなどの大切なポイントとなります。
香木の買取相場は、金や銀などの貴金属の買取相場と仕組みが似ておりグラム単位で買取相場が大まかに決まります。
伽羅などの上質な香木であれば、1グラム=1万円以上という単価も十分あり得ますので、重量が大きいほど買取額が期待できる言っても過言ではありません。
香木は産地や時代も重要となります。香木はベトナムをはじめ東南アジアで採れますが近年では産出量も減り続け良質な香木は希少価値が高く高額化しております。産地や採れた時代を示す箱や証明書などがあれば買取に有利です。
「重量」や「箱の有無」「証明書の有無」などは香木をご存知ではない素人でも判別が付きやすいポイントとなりますので、お持ちの香木で当てはまった際は、買取業者の無料査定などをご利用し正しい価値を知ることを強くお薦め致します。
香木査定の注意点
中国を中心とした香木需要の高まりによる売買価格の高騰や香木ブームの到来に伴い、香木市場において多くの贋物や加工品が出回るようになりました。
香木の表面に薬品等を表面に塗ったり、染み込ませて沈香のような香りを付着させたものや、「沈香は水に沈む」といった特性を逆手に取り、二級品の香木に何らかの細工を施し重りを入れて重量を増やし水に沈むようにしたもの、さらに香木同士を接着しサイズの大きな香木としてみせかけたものなど、その種類は様々です。
ベトナム産の香木が最高品と言われているため産地を偽造したものや、そもそもが天然の香木ではなく人工的に香りを付けられたまがい物であることも少なくありません。
こういった香木の見分けは素人はもちろん、買取業者でも難しいとされております。
そこでお勧めするのが、「香木の買取は必ず香木に詳しい買取業者に依頼すること」です。
香木のは多くのランク分けがされておりその差は香木に精通した買取業者にしかわかりません。
同じ香木であっても質によって買取相場が倍以上違うことも多く、さらには買取業者による鑑定の差によっても買取価格が大幅に異なるでしょう。
ですので香木の査定には必ず複数の買取業者への相見積りが必須です。
複数の買取業者へ査定依頼することで素人でも大まかな買取相場を把握でき、買取業者からもどういう香木なのかも教えてもらえるため香木の価値を知る上でも重要です。今の時代ネット査定やライン査定など査定問い合わせを無料で行っている買取業者がほとんどですので、買取業者ごとの買取査定価格差を把握し、高い査定を付けた買取業者を選択し売却することも可能です。
香木の買取価格は需要の高まりなどから現在大変高額にある傾向にあります。
香木の種類は多岐に渡り「香木」と言うと「沈香(じんこう)」・「伽羅(きゃら)」・「白檀(びゃくだん)」の3種類に分類されます。さらにその中からも希少性や産出国、サイズや重量などによってその価値が変わり、中にはグラムあたり数万円の香木も存在します。
香木の見分けや価値の評価は素人や一般の骨董店では困難です。
香木の買取査定には香木に詳しい買取業者に依頼することが必要となります。
香木は一見ただの木にしか見えませんが香木に精通した買取業者であればきちんとした査定額を提示できると思われます。
香木の査定に際しては必ず複数の買取業者に相見積りをすることもお薦め致します。
買取業者によっては査定額が大きく異なるため複数の業者から見積もりを取り、より高額査定となったところにご依頼することが可能となります。
買取業者の多くが無料での査定をしておりますので香木の価値を知る上でも大変有効な手段ではないでしょうか。
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