江戸期刺繍
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かつて北海道は「蝦夷地」と呼ばれておりました。
そこには古くからアイヌと呼ばれる先住民族が住み独自の文化を構成しておりました。
江戸時代になると松前藩が統治するようになります。
明治になりますと1869年(明治2年)に開拓使が設置され蝦夷地は北海道と改称されます。その後屯田兵と呼ばれる北海道の警備と開拓に従事す兵士が入植するようになり和人の人口が増加します。
アイヌの人々も日本国の平民とされましたがアイヌ独自の社会や文化は「陋習」と見なされ、結果多くのアイヌ民族文化が失われてしまいました。
戦後1950年代にアメリカで先住民族の権利主張が取り上げられ日本でもアイヌ民族の権利回復運動が行われる様にあります。
1997年アイヌ文化振興法施行によって1899年(明治32年)制定の北海道旧土人保護法は廃止されました。
2019年には「アイヌの人々が誇りを尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」が成立し、同法1条の目的規定において「この法律は、日本列島北部周辺、とりわけ北海道の先住民族であるアイヌの人々の誇りの源泉であるアイヌの伝統及びアイヌの文化(以下「アイヌの伝統等」という。)が置かれている状況並びに近年における先住民族をめぐる国際情勢に鑑み、アイヌ施策の推進に関し、基本理念、国等の責務,政府による基本方針の策定、民族象徴共生空間構成施設の管理に関する措置、市町村(特別区を含む。以下同じ。)によるアイヌ施策推進地域計画の作成及び内閣総理大臣による認定、当該認定を受けたアイヌ施策推進地域計画に基づく事業に対する特別の措置、アイヌ政策推進本部の設置等について定めることにより、アイヌの人々が民族としての誇りを持って生活することができ、及びその誇りが尊重される社会の実現を図り、もって全ての国民が相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に資することを目的とする。」と規定され、法制上アイヌの人々が北海道の先住民族であることを明記されました。
そしてアイヌの人々の文化復興、創造、発展のため2020年北海道白老町ポロト湖畔にウポポイ(民族共生象徴空間)が開館します。
アイヌの伝統衣装はアミプと呼ばれます。特にオヒョウやシナノキの樹皮から取った繊維で織った生地で仕立てた衣装をアットゥシと呼びます。
樹皮から仕立てた生地を靭皮と呼びますが、オヒョウが北海道に多く自生していたためと考えられております。その靭皮を温泉などに浸け柔らかくし、柔らかくなった靭皮を裂いて糸とし、その糸を腰機(こしばた)で織り上げます。
仕立ては和服に似ていますが筒袖で衽(おくみ)がありません。装飾として、木綿の生地をアップリケし、さらに刺繍を施すが、模様は北海道各地に系統だったものが存在します。
道南地方、特に噴火湾沿岸地方では長方形に裁断した綿布をアップリケして刺繍した「ルウンペ」、また日高地方では紺地の綿布に白い綿布をアップリケして曲線を多用した模様を描いた「カパラミプ」があります。
綿布の流通が乏しかった石狩川の上流部や十勝地方では、生地に直に刺繍することで模様を描いた「チヂリ」が存在します。さらに繊維用の森林資源にも乏しかった千島列島では、鳥の皮で作られた外套「チカプウㇽ」と呼ばれる衣装も存在します。
江戸時代中期以降は、和人との交易で入手した小袖や陣羽織が、儀礼用の衣装として着用された。
アイヌ民族衣装は江戸時代の北前船貿易や松前藩との交易により本土内に交易品として輸出されており、時代のあるアイヌ民族衣装は高額買取される可能性が高いです。
現在も北海道ではアイヌ民族衣装が工芸品として作られております。
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アイヌ民族とは北海道に居住する先住民族です。
戦後にはアイヌ民族の権利とアイヌ文化・伝統の保護と復興が進み現在ではウポポイを中心にアイヌブームが起こっております。
アイヌ民族衣装にはアットゥシやルウンペ、カパラミプなどの種類があり、アイヌの伝統的手法で作られている工芸品になります。現在も北海道の伝統工芸品として生産されております。
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この記事を書いた人
東京美術倶楽部 桃李会
集芳会 桃椀会 所属
丹下 健(Tange Ken)
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