江戸期刺繍
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買取品目 | 骨董品民芸品 |
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買取エリア | 山形県酒田市 |
買取方法 | 出張買取 |
こんにちは、山形県酒田市の骨董品買取り「骨董品古布はぎれアンティーク着物販売/骨董品古布はぎれアンティーク着物買取りの呂芸」です。
本日は山形県酒田市にて骨董品と民芸品の買取りに行って参りました。
山形県酒田市は庄内地区北部にあたり、隣接する山形県鶴岡市とともに北前船の寄港として栄えた古都・港町として知られております。
今回ご紹介したいのが大正期氷カップになります。
お持ちの方は今回ご自宅の建て替えを検討されていたため、ご自宅に長年ある古い物の整理を兼ねて骨董品と民芸品の出張査定・買取りにご依頼くださりました。
子供の頃には夏になると実際に使用されていた思い出のあるカップということでした。ただいつから家にあったものかはご存知ではなく、物心ついたころから使用しており漠然とキレイな氷カップだなくらいにしか思われていなかったそうです。
大正から昭和にかけての氷カップで、薄く緑色のところはウランガラスというウランを用いた手法であることをお伝えすると大変驚かれておりました。
明治後期・大正期は日本のガラス産業が飛躍を遂げた時代です。
日本のガラス工芸は江戸時代初期の長崎で始まります。長崎の出島が唯一の海外との交易港であり、ガラス製造技術も同時に伝来致します。その後、ガラス製造の技術は大阪・京都・佐賀・福岡、そして江戸と薩摩など日本各地に伝わります。
江戸時代後期には江戸で初めて「切子」が作られ人気を博しました。次いで大阪と薩摩で切子が作られ、中でも「薩摩切子」は当時としては高水準なガラス器を作り、その人気は今日まで続く伝統工芸品でもあります。
しかしながら江戸期のガラスは鉛が多く含まれていたため透明にはならず薄い黄緑色や黄色の発色をしているのが特徴です。さらに技術もまだ未熟で耐久性に乏しく、どこか儚げであるとも言えます。
大正期のガラスは明治の文明開化を経てプレス機の改良や製ビン機の導入など西洋の技術が積極的に導入され、板ガラスが初めて商品化されるなどガラスの品質が著しく向上します。
大正後半から昭和初期にかけて原材料の向上や消泡剤により無色透明のガラスを製造することが可能となり美術工芸品とさえ言える見事なカットガラス製品を生み出すようになります。
このようなガラス生産技術の向上により最も華やかなガラス製品として登場したのが、今回のような氷カップやコンポートです。
今回拝見させていただいた氷カップはピンクと青で一対のものです。内側には染料の向上により鮮やかなピンクと青がグラデーションのように色ぼかしされ、さらに外側は見事なまでの乳白色でそのコントラストの妙が魅力です。この乳白色こそ大正ロマンあふれる大正ガラスの特徴のひとつです。
「骨灰」と呼ばれる牛の骨の粉を混ぜたガラスは一気に熱すると乳白色になることで知られており、この技術は陶磁の世界でも用いられております。「ボーンチャイナ」と呼ばれる、大枠で言えば磁器のひとつで、白磁よりも純白に近い白を出すことができるのが特徴です。白磁は透明感のある青味のある白さ、ボーンチャイナは乳白色の柔らかい純白さとよく称されるのはこのためです。ボーンチャイナの代表的なメーカーには「ウェッジウッド」や「ノリタケ」「ナルミ」などが挙げられます。
脚の部分は薄緑色をしておりますが、これは鉛ではなくウランが用いられており、大正ガラスをあまりご存知でない方ですと「放射性物質」を用いる技法に大変驚かれるのですが、ガラスコレクターの中にはこのウランガラスのみ蒐集される方もいらっしゃるほどです。紫外線を当てると緑色の蛍光色に発光し幻想的でさえあります。放射性物質のウランを使用してるため人体への影響を危惧される方もいらっしゃいますがウランガラスにおけるウラン含有量は0.1%ほどと言われており、人体への危険性はほぼないと考えられておりますのでご安心下さい。
実際ご使用されていたということもあり、一部欠けなどはございましたが大きな割れは見られず買取りという形でお譲りいただきました。
大正ガラスの魅力は何と申しましても色合いと「手吹円筒法」と呼ばれる吹きガラスの技法など駆使した手工業による、他に同じもののない不規則性でしょう。
職人の息づかいが感じられる美術工芸品をお譲り下さりありがとうございました。後世に残していきたい技術の結晶です。
「骨董品古布はぎれアンティーク着物販売/骨董品古布はぎれアンティーク着物買取り 呂芸」では氷カップやコンポート、ウランガラスなどの大正ガラス、ぎやまん、和ガラス、骨董品、民芸品の買取りを強化しております。
お使いにならなくなった氷カップはございませんでしょうか。ご実家の整理やご遺品の整理、倉庫・蔵の整理も承っておりますのでお気軽にご相談下さいませ。
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